静電植毛(フロッキー加工)とは?
超微細な短繊維を植毛し、装飾性やクッション性、断熱性など
様々な新しい機能を加える技術です。
静電植毛(フロッキー加工)とは、電力を利用して素材(基材)に短繊維(パイル)を植え付ける加工技術です。様々な色や特徴を持つパイルを表面に塗布することで、柔らかで高級感ある製品となります。また、フロッキー加工は見た目以外にも断熱効果・保温効果・遮光性・結露防止など様々な機能をあわせ持っています。
熱伝導性の低いパイルを加工することで素材自体が熱を持っても、パイル部分で熱を和らげることが可能です。やけど防止や断熱処理が必要な機器などにも利用されています。
フロッキー加工により遮光性と反射防止効果を高めます。加工面に当たる光をパイルとパイルの間で光を吸収し反射されません。
車の内装などにも多く採用されるフロッキー加工は柔らかな印象と高級感を
感じさせる美観効果をもたらします。
美しさはもちろんクッション性が高まることでジュエリーケースや印鑑ケース
などにも多く採用されています。
フロッキー加工の持つ保温性により、寒暖差によって発生する結露を防止する効果があります。エアコンの噴き出し口やダクト部分などに採用されています。
物がぶつかる時の音を軽減するため、内装部品のガタつき音や摩擦音の防止、エンジン音や走行時の騒音を低減などに採用されています。
フロッキー加工により製品の摩擦力を弱めて傷つきにくくしたり、静電気の発生を抑えられます。ハンガーやローラー部品、繰り返し使用される複合機などの部品などにも採用されています。
フロッキー加工の原理
静電気を利用して植毛密度が高く、
完成度の高いフロッキー加工を実現します。
フロッキー加工は静電気を利用して加工が施されます。プラスとマイナスの電極板に電気を流し電界をつくることでパイルがどちらか一極に向かい吸い寄せられ帯電します。その中に接着剤を塗布した基材を入れることで、接着剤箇所にパイルが植え付けられるという仕組みです。